Tom Trago
昨年はKENNY LARKINやRICK WADEのベスト盤も届けてくれた、ヨーロッパにおけるデトロイト・シーンの牙城とも言うべき重要レーベル<RUSH HOUR>がまたもグレート・ジョブをやってくれました!
Kindred Spiritsサブ・レーベルの「Nod Navigators」への楽曲提供や、コンピ『Beat Dimensions』『Witness Future Vintage』への参加でもおなじみ、シングルはダウンビート系からウェスト・ロンドン、デトロイトな4/4まで色とりどり、まさに全方位でその才能を開花させてきた、アムステルダムが世界に誇る次世代クリエイター、Tom Tragoの新作!
これがホント驚きのスーパー・クオリティ!ムーディーマンを髣髴させる漆黒のデトロイト汁を大噴出した、まさにファン待望の一枚なのです!
昨年のDan Electro、そして今年初頭のTrus' Me一派による『Prime Numbers』、そしてこのTom Trago。
デトロイトの遺伝子は世界中に受け継がれ、今なおアンダーグラウンドで着々とウゴめいております。
いやーーー、シビれました。
リリース詳細は、いましばらく。
まずは下記をチェックください。
http://www.rushhour.nl/tomtrago/(K)
ラベル: CLUB, RUSH HOUR, TECHNO
US3
4月アタマはちょっと懐かしいビッグネームのリリースがいくつか。
まずUs3。
ジャジー、じゃなくて、ジャズ・ヒップホップ、っていうんですかね。もうずいぶんと昔のことですが、デビュー・アルバム『Hand On The Torch』で、ハンコック「Cantaloupe Island」やグラント・グリーン「Sookie Sookie」を大胆にサンプリング、というか唯一ブルーノートからオフィシャルにお墨付きをもらって、その膨大なアーカイヴの中からジューシーなブレイクやフレーズをこれでもかとばかりにサンプリングしまくった(当時のヒップホップのトラックメーカーたちからしてみたら垂涎の出来事でした)トンデモ・ユニットによる、最新作『stop. think. run』。通算7枚目になります。
お馴染みの面子によるお手本となるようなジャズ・トラックはもちろん、ラテン・ビート起用のパーティー・トラックM3「Can I Get It?」や、直球ビートボックス・トラックM4「You Already Know」、そしてその他にもクランク、ボッサなど様々な要素が散りばめられたタイトなグルーヴにフレッシュなMC二人の巧妙なワードプレイが加わった度肝を抜かれる傑作!
ヴェテランさすが!
そしてJTQ。
こちらも相変わらずのモッドでグルーヴィンなファンキィ・ジャズファンク全開で、最高!スピードメーターとかベイカー・ブラザーズみたいなネクスト・ジェネレーションからジャズファンク入りしたリスナーにも是非聞いてほしいな。
タイトルは『New World』。2 Banks Of 4の傑作『Three Street Worlds』を髣髴させるジャケも素晴らしい。
あと、JTQ関連では、BGPから『A Few Useful Tips About Living Underground』もリイシューされます。先に再発された『In The Hand Of The Inevitable』の次の作品で、オリジナルはAcid Jazzから1996年の発売です。
http://www.us3.com/http://www.jtq.co.uk/(K)
ラベル: ACID JAZZ, CLUB JAZZ, HIP HOP, JAZZ
MATT BAUER
どうです?このおでこ。なかなかのハゲっぷりだと思うのですが。
Dirty ProjectorsやAlela Dianeも参加する枯れ系男声(フォーク・)シンガー、Matt Bauerの新作『The Island Moved In The Storm』がまもなくの入荷となります。
Bonnie Prince Billyの搾りカスみたいな極限までの枯れっぷりと、そのBonnieを彷彿させるルックスと、地味で滋味な感じですが、これは心底素晴らしい!ペダル・スティールやクラリネットのカマせ方も痺れます。
試聴機で聴いていきなりガツんとくるタイプではないかもしれませんが、聴きこむほどに、引き込まれていきます。
http://www.mattbauermusic.com/http://www.myspace.com/mattbauer(K)
ラベル: FOLK, ROCK, ROOTS
DIRTY FRENCH PSYCHEDELICS
発売はまだまだ先のこと、おそらく5月下旬か6月上旬になるとは思うのですが、またもスキモノたちを悶絶させるグレートなコンピレーションが届きましたので、ここにアナウンスさせていただきます。
エレクトロクラッシュ、そしてその後の世界的なエレクトロ・ブームをイチ早くシニカルに裏側から俯瞰して見せた名コンピ『Dirty Diamond』でその名を上げたフランスのアンダーグラウンド選曲家集団、Dirty Sound System。
その監修による、新しいコンピレーションです。
タイトルどおり、今回はフランスのオブスキュアなヴィンテージ・サイケデリック・ミュージックを掘り起こしています。
コルテックスやブリジット・フォンテーヌ、ニーノ・フェレールなどのちょっとした有名どころから、ヴァイニル・オークションでも滅多にお目にかかれないようなメガレアもの、或いはほぼニュー・ディスカバリーといっても差し支えないような驚きの逸品までをコレクション、ソフトロック、ボッサ、フュージョンからサントラ&モンドまで、ジャンルレス、ボーダーレスなセレクトながら、全体を覆う気だるいムードがいかにも「Dirty」っぽい、本当に素晴らしい作品です。
アニマル・コレクイティヴからMGMTに至るまで、ポップ・ミュージックのメインストリームに吹き荒れるサイケの嵐、その裏路地にひっそりと花咲くダーティー。
絶対主役ははれないだろうけど、やっぱタダモノぢゃないっす。
そういえば昔、ファミコン全盛期にあえて僕はカセットビジョン以来のセガ派でした、みたいな、クラスにひとりはいるんですよ、そういうヤツ。そんなヤツらに好き勝手セレクトさせてみました、という感じでしょうか。
Dirty Sound System profile:
Clovis GouxとGuillaume Sorgeというふたりからなるプロデューサー、DJ、選曲家ユニット。これまでにJustice、Simian Mobile Disco、The Emperor Machine、Theo Parrish、The Gossip、Maurice Fulton、Tim Sweeney、Mr Oizo、Metro Areaなどとステージ、ブースを共にしている。『Dirty Diamond』や『Dirty Space Disco』、『Love』などといったコンピレーションの編集、Pilooskiによる「Dirty Edits」でのカルトなリエディット仕事の12"シングル・リリースなど、マイペースながら質の高いリリースの数々により世界中で確固たるファン・ベースを確立している。彼らのブログalainfinkielkrautrockはデイリーで1000ヒット以上をコンスタントにマークし、好事家たちのあいだで密かな話題となっている。
http://www.d-i-r-t-y.com/http://www.alainfinkielkrautrock.com/(K)
ラベル: CLUB, DIRTY, NEW AGE, ROCK, ROOTS
What Is Wrong With Groovin'
レア・ファンク発掘のトップ・ブランドである<JAZZMAN>の名を世界へと知らしめたモンスター・ヒット・コンピ『What Is Wrong With Groovin'』(JMANCD004)が再入荷してきました。
この手のレア音源発掘編集盤としては異例といえるほど世界中でビッグ・セールスを記録した、もはやクラシックスと言っても過言ではない作品です。
ついでに、右上はSound Stylistics。実はもうすぐ新譜(!)が出るらしいです。右下はIncredible Bongo Band、こちらもおなじみですね。
いずれも一家に一枚クラスのクラシックスです。もしまだ未入手でしたら、この機会に是非。新入生の贈答用にも最適です。
蛇足ですが6月にスノウボーイ来日です!
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=6910&shop=1(K)
ラベル: CLUB JAZZ, DEEP FUNK, FREESTYLE, FUNK, JAZZMAN, MR BONGO
ANTONY AND THE JOHNSONS
イギリスではマーキューリー・プライズも獲得した傑作『I Am a Bird Now』(PCD-23622)から3年半、新作『The Crying Light』でようやく光が見えてきた(とても売れているんですが、何だか"ブレイク"ってコトバは、このヒトに限ってはふさわしくない気が…)アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ(PCD-93202)。
新作ロングセラーの余波か、バック・カタログ、特に国内盤化されていないEPやシングルについても多くの問い合わせをいただいておりますので、ここで改めてそれらを紹介させていただきたいと思います。
上記ジャケ写の左端は、今回のアルバムに先立って発売された5曲入りのEP『Another World』です。単なる先行シングルかと思いきや、表題曲以外4曲はアルバム未収、そして例によってそれらの出来が、アルバムにも劣らぬ素晴らしいものなのです。これは是非アルバムとセットで持っておきたいところ。
その右隣の上のほうの真ん中のもの(右にうつむいたヤツ)は『You Are My Sister』、前作アルバムからのセカンド・シングルです。4曲入りで、ボーイ・ジョージとのデュエットとなる表題曲以外の3曲は、これまたアルバム未収録。
そのお隣、女性がゴロリとしているのは『Hope There's Someone』で、前作アルバムのオープニング曲を含むもの。
その下に小さく写っているみっつ、その左端は前作アルバムの発売前にリリースされた3曲入りのミニ『The Lake』。表題曲はアルバム未収録。
そしてその隣は『I Am a Bird Now』のさらに前、セルフ・タイトルのデビュー・アルバムです。
あと右端は、一応、アントニーのUS発売元、Secretly Canadianと微妙に親戚関係っぽいJagjagwarレーベルのBON IVERの新しいEPです。このタイトルの弊社取り扱いは今のところございませんが、あまりによかったので、ついでに紹介させてください。すでにアメリカでは結構なハイプになっているらしいのですが、日本での知名度は「これから」といったところでしょうか。全曲いいんですが、特にオートチューン使いの「Woods」にのけぞりました。単なる隠遁フォークじゃないっす。ヤヴァい。
(K)
ラベル: ROCK
ようやく発売となりましたマリアンヌ・フェイスフルのアルバム『Easy Come Easy Go』、おかげさまで大きな反響をいただいております。キース・リチャーズ、アントニー(&ザ・ジョンソンズ)、ルーファス・ウェインライト、キャット・パワーほか、豪華ゲストのおかげもありますが、プロデュースがハル・ウィルナーというのも、大きなポイントですね。
フランス直輸入盤は2CD+DVDのデラックス仕様というのも。
(K)
ラベル: ROCK
AZITA “How Will You”
今年に入ってからのDrag Cityの新譜をおさらいしておきます。
左) AZITA “How Will You”
80年代末~90年代半ばにかけて活動したガール・トリオ、シザー・ガールズのフロントウーマン、アジタことアジタ・ユーセフィによるソロ作品4枚目!
過去にはジム・オルークとスティーヴ・アルビニのプロデュースによるアルバムをリリースし、DEERHOOF、THE SHINS、STEPHEN MALKMUS等、様々なアーティストとも共演。
ポップなサウンドでありながら悲哀を感じさせられてしまうアジタならではの不思議な世界観は健在。それどころか、前作に増して変幻自在な歌声、よく練られたメロディー、そしてシンプルながら深みのあるアレンジで過去最高の傑作となったこちらのアルバムは改めて彼女の才能に驚かされ、惚れてしまいます!
www.myspace.com/azitamusic中) DEATH “...For The Whole World to See”
バッド・ブレインズ以前に存在した、デトロイトのアフリカン・アメリカンの兄弟3人によるあまりにも早すぎたパンク・バンド発掘盤。こちらは国内盤もあります。
右) SIX ORGANS OF ADMITTANCE “RTZ”
『School Of The Flower』はいつのこと、リリースごとにどんどんドープになっていくベン・チャズニーのSIX ORGANS OF ADMITTANCE。またも深みを増しています。
www.myspace.com/sixorgansいずれも好評発売中です。
(K)
ラベル: DRAG CITY, FOLK, PUNK, ROCK
JACK DE MARSEILLE
これは驚き!ロラン・ガルニエらと並びフランスのテクノ・シーンを古くから牽引してきた才人JACK DE MARSEILLEの新作がリリースになります。
タイトルは “Inner Visions”、4月アタマにも入荷予定です。
90年代から活躍し、フランスのテクノ・シーンのパイオニア的存在としてロラン・ガルニエと並び賞され、イブシ銀ながらも玄人筋から極めて高い評価を獲得してきたJACK DE MARSEILLE。あのWAX RECORDSの創始者として、またWICKED MUSICを率いていることでも知られ、ヨーロッパを中心に世界各地で高い人気を誇っているDJ/プロデューサー/リミキサーです。
AUDIO BULLYSやSLOW TRAINからP. DIDDYまで、幅広いアーティストとの共演が活かされた本作は、そのDJプレイ・スタイルをダイレクトに体感できるライブ感ある内容に!
既にロラン・ガルニエやジェフ・ミルズ、デリック・メイ、デイヴ・クラークら多くの人気DJがプレイリストに入れているという超話題盤です。ヴェテランらしい鉄板の仕上がり、文句なし!
ちょっとトシ取りましたかねー。でも内容は、スバラシイ!
www.myspace.com/jackdemarseille (K)
ラベル: ELECTRO, TECHNO
いつも手前ミソではアレなんで、たまには息抜きを。
去年STRUTがリリースしたクリス・ブラックウェルのコンパス・ポイント・スタジオのコンピ『FUNKY NASSAU: The Compass Point Story 1980-1986』を、いまさらですが、ご紹介(注:弊社取扱い商品ではございません!)。
去年この作品が発売になるちょっと前、アニエス・ベーさんのお招きで、VITALICのレーベル<Citizen>の看板アーティストのひとつであるPENELOPE[S]が来日していたんですが、彼らが帰り道、成田空港に向かうクルマの中で、異常に反応していたのがこのコンピでした。
偶然にもサンプル盤をいただく機会がありまして、それで、かけてたんですが、いきなりM1のグレース・ジョーンズで、大騒ぎ。続くM2はマライア・キャリーでもおなじみ(って、もうそういうモノ言い自体が時代遅れなのかなぁ)、トム・トム・クラブの「Geius Of Love」で、この時点でこのCDは一体何だ、ってことになって、そのまま彼らに、持っていかれてしまったんです。なんで、そのあとまた改めて購入させていただきました。
ダンス/クラブ・ミュージック的文脈では件のトム・トム・クラブやグウェン・ガスリーあたりが有名ですが、何気にイアン・デューリーとかも、やってるんですよねぇ。この「Spasticus Autisticus」とかも、相当なキラーですよね。
鉄板クラシックスから意外な発見まで、色々と楽しめるスバラシイ一枚です。
ジャケ右上は一応「Padlock」~ガラージュつながりでBenji Bのミックスを。「Stand On The Word (Larry Levan remix)」は、本当にヤヴァいです。
右下のタクシー・コンピは、まぁ、言わずもがなという感じですが、コンパス・ポイントのリズムの核とも言えるスラロビのオイシイ仕事集っすね。
ちなみにこのコンパス・コンピのライナーはDavid Katz、↑のタクシー・コンピのリリース元レーベル<Auralux>の発起人でもあります。
(K)
ラベル: CLUB, NEW WAVE, REGGAE, ROCK
Pascal Comelade
意外とみんな喰いついてくるなぁ、って、前回のベスト『Best Off』のとき、思ったんです。
そんなパスカル・コムラードの「アナザー・ベスト」が『The No Dancing』です。
トラックは基本フランス盤『Best Off』を踏襲しつつ、今回は↓な感じで。
1. The Blank Invasion Of Schizofonics Bikinis
2. Stranger In Paradigm
3. Jours Tranquilles à Rodez
4. Elvis Loved Dogs
5. The Sad Skinhead
6. Sunny Afternoon
7. Love Too Soon
8. Contre Le Style
9. Mother Of Earth
10. Cadillac
11. Put a Straw Under Baby
12. The Indian of the Group
13. Via Crucis Del Rocanrol
14. Don't Touch My Blue Oyster Shoes
15. Betty Page A-GO-GO
16. Sense el Resso del Dring
17. September Song
18. Le Barman de Satan
19. L’U
20. Psicotic Music'Hall
今週から、お店に…
(K)
ラベル: NEW AGE
NATHAN DAVIS
イギリスにおける現行ジャズファンク・シーンのリーダーが<FREESTYLE>であるとするならば、旧音源発掘の先導役となるのはこの<JAZZMAN>以外には、あり得ません。
そんなJAZZMANからの、イイ仕事。
既にPヴァインで『イフ』の単体リイシューも行われており、「いまさら?」と思われるかもしれませんが、彼のナイス・ワークは『イフ』ひとつには、とどまりません。
そんな彼のベスト・ワークをレアグルーヴ、あるいはJAZZMAN的視点からコンパイルした究極の一枚。
そういう意味で、「いつか買おうと思ってたんですけど、ねぇ」みたいな優柔不断なあのひと、「給料日前はどうしても手持ちがなくて、ねぇ」みたいなオールウェイズ金欠なあのひと、あたりにドンズバな一枚だと思うのですが。
ともあれ、やはり「Tragic Magic」ですよ!あの抑制されたグルーヴ、そして乾いた管の、あの響き!
「パララ、パッパラァァァ、パラララァ~」
UBIQUITYの12"持ってるあなたも、『Totally Wired』(VOL. 5ですよ!)持ってるあなたも、これはこれでマストでしょう!
『’65-76』(JMANCD026)は4月上旬の入荷予定です。
(K)
ラベル: ACID JAZZ, CLUB JAZZ, FUNK, JAZZ, JAZZMAN, RARE GROOVE
UKファンク・シーンのリーディング・レーベル<FREESTYLE>から、またもフロアを吹き飛ばす強力なハリケーンが発生!その名をザ・ファンタスティクス!
Reverend Cleatus & The Soul Savioursとしてもその名をはせたヴェテラン4ピース・ユニットが、装いも新たにムキ出しのディープ・シットを携えカムバック。その通りファンタスティックなファンク&ダンス・ジャズ・ビートのオンパレードで、これは話題沸騰間違いなし!
UKソウルの重鎮ノエル・マッコイも一部ボーカルで参加、アシッドジャズ世代にもオススメしたい極上の逸品です。
http://thefantastics.co.uk/http://www.myspace.com/thefantasticsfunk
(K)
ラベル: ACID JAZZ, CLUB JAZZ, FREESTYLE, FUNK, JAZZ