12/24/2008

Jay Deelicious


いや、正直ここまで反応あるとは、思ってませんでしたILLA Jの『Yancey Boys』。

これまでも何人か、ディラ・フォロワーみたいな連中を紹介してきましたが、どれもこれも、なかなか突き抜けられませんでしたからねぇ。

今回はサスガに毛並みも違うし、ましてビートはディラですし、ってコトで、やはり本物は、違いました。

ということで、遅ればせながら、こちらも取り扱いを始めることにしました。

JAY DEElicious、つまり『ディラのイイ仕事』、ですね。

でもJ DillaではなくJAY DEE、ときているところからもわかるとおり、初期シゴトのコレクションです。

Pharcydeのセカンド『Labcabincalifornia』収録曲とそのリミックスを中心にBrand New Heavies関連の外注シゴトも拾い上げた、決定盤。

全ディラ・ファン必須の一枚です。

「全部持ってるよ!」ってヒトもいるとは思いますが、

「All proceeds from the sale of this album will go to Maureen (Ma Dukes) Yancy」
(このCDの売り上げは全部ディラのお母さんに)

ということで、これは是非もう一度このCDを、買ってもらえたらと思います。

宜しくお願い致します。

(K)

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Benji B & Glenn Underground Present Need 2 Soul Vol.2



いや~、年始からまたすばらしいリリースが。

RON TRENT & JEROME SYDENHAMによる第一弾も好評いただきましたNeed 2 SoulによるミックスCDの、第二弾です。

今回のホストはBENJI BとGLENN UNDERGROUND。

BENJI Bはジャイルス・ピーターソンの後継者とも目される「エクレクティック」なソウルを持つUKの若手筆頭株。BBC RADIO 1 Xtraでもレギュラーを持ち、Bar RumbaやPlastic People、Ministry of Sound、Southport Weekenderなど、UKのトップ・ヴェニューやパーティーでも数多くのブッキングをこなし、ニューヨークやパリ、ヘルシンキ、そしてここ東京でもDJ経験あり。

対するGLENN UNDERGROUNDは… 説明不要ですよね?

GLENNサイドも鉄板なんですが、今回はBENJI Bのセレクトに、唸らされました。

ますはオープニングのCelestial Choir「Stand On The World」(Larry Levan Mix)で、いきなりノックアウト。

抑制のきいたコシのあるビートに荘厳なゴスペルのクワイアがのっかった感じで、割と遅めの曲なんですが、相当に盛り上がるんですよね。ガラージュ・クラシックスです。

そこからAlice Smith「Love Endeavor」のMaurice Fulton Remix、Rick Wilhite「Ruby Nights」という流れで、一気にトバされます。

コイツ白人なんですが(そんなとこで区別しちゃイカんのですが)、このクロさは、本物です。

まるで試聴機にかけられることを前提にチョイスしたかのような完璧なオープニングの3曲。

来月中頃にはお届けできるかと。

http://www.need2soul.com/


(K)

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12/18/2008

MO' HORIZONS "Ten Years Of..."



彼らもう10周年なんですねぇ。

Stereo Deluxeからのリリースで知られたドイツはハノーバー出身のラウンジ・ユニット<Mo' Horizons>のキャリアを総括したベスト二枚組。

ディスク1は単純に彼らのこれまでのアルバムからセレクトしたベスト。

ディスク2はリミックスとか。

打ち込みを基調としながらも生音、パーカッションを多用したカラフルなラテン・サウンドは、今聞いても新鮮です。


Disc One: Best of !

01. Oye!...Bossa
02. Foto Viva
03. Fyin’ Away
04. Fever 99°
05. Bosshannover
06. Remember Tomorrow
07. Superworld
08. Pé Na Éstrada
09. Drum’n Boogaloo
10. So Ma Guisee
11. A Touch Of Hope
12. Mambuloo
13. Ai Mi Morena
14. My Bombombomb
15. Brandnew Shoes
16. Green Day

Disc Two: Bonus Remixes & Songs

01. My Bombombomb (Flamingo Star Rmx)
02. Kikiribu (The Bahama Soul Club Rmx)
03. Don’t Bring Me Down
04. Green Day (Una Mas Trio Rmx)
05. Tu Fiesta Personal (TM Juke Rmx)
06. Sunshine Today (Alan de Laniere Rmx)
07. Lovely Day Inside (Jazz Juice Rmx)
08. Ay Y N’Ama (DJ Day Rmx)
09. Insatiable (Mr.Confuse Acoustic Rmx)
10. You Know I Don’t


http://www.myspace.com/mohorizons


(K)

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12/11/2008

PILOOSKI & DIRTY: Dirty Edits Vol. 2



エレクトロどこ吹く風、全世界の好事家たちのマニヤなツボをピンポイントで絨毯爆撃、その精度の高さと意表の突き方のエグさで話題のコンピ『DIRTY EDITS』。

エレクトロ・クラッシュ~ダンス・ロック・クロスオーバーを裏側からシニカルに俯瞰してみせた伝説の名コンピ『Dirty Diamond』亡きいま、このシリーズは、好きモノたちのアングラな音欲を満たしてくれる唯一無二のシリーズとなってゆきそうです。

その第二弾がいよいよ来週発売となります。

今回もまたゴト師PILOOSKIの辺境仕事をメインに据えた編集盤で、音のカタチや表層のジャンルのほどは一切関係なし、微妙な匂いと滲み出る気だけを頼りに編み上げられた、Dirty Sound Systemの面目躍如といえる充実の逸品です。

棘と毒気のサバービア、ってな感じでしょうか。

是非ご賞味を!

(K)

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12/10/2008

JUAN TRIP


1994年にローラン・ガルニエ主宰のF Comからデビュー、以来10年以上にわたってフランスのエレクトロ・シーンのトップ・クリエイターとして君臨しつづけてきたヴェテラン、JUAN TRIP。 

F Comを離れ、彼が新たなるチャレンジの場として選んだヴィタリック率いるCitizenより、待望の新作が完成!

「オペラ・ロック」とも評され、幅広い 層で大きな話題となった前作『Consolation』に続く新作は、それを踏襲したヴェルヴェット・アンダーグラウンドからジェファーソン・エアプレイ ン、13THフロア・エレベーターズといったサイケデリック・サウンドに強く影響を受けたアシッドな内容に!

フィード・バックし、歪みまくったノイジーな ギター・サウンドとダンサブルなビートをベースにした、エレクトロ・シーンを通過してのサイケデリック・ロックに、様々なコラージュを重ねたサウンドは幻 想的かつ覚醒的で退廃的!スモーキー&ダビーな音世界に、何もナシでトリップさせられてしまうはず!

前作同様、ジャンルの枠を大きく超え、クラ ブ・シーンとロック・シーンの双方で話題となること間違いなし!

『Fireplace』 好評発売中です。

と思ったら何と、彼の楽曲が現在公開中の『ブロークン・イングリッシュ』(ゾエ・カサヴェテス監督)で使われてます!こりゃビックリ。

www.myspace.com/juantrip

(K)

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12/09/2008

FREESTYLE / JAZZMAN / MR BONGO



この秋はジャズ、ファンク系の良質コンピが豊作でしたので改めて、まとめて紹介しておきます。

左 Stay On The Groove Vol. 4

Sound StylisticsやLack Of Afroなど、肉厚な極太アーティストを多数抱える英ジャズファンク・シーンの最高峰レーベル<FREESTYLE>のコンパイルによる人気コンピの第四弾。

収録アーティストは、Sound Stylistics、Lack Of AfroにCookin’ On 3 Burnersなど、フリースタイルが誇る最重量級の看板アーティストたちを軸に、スピードメーターやニュー・マスターサウンズなど、弊社国内盤でもおなじみのスーパー・スターたちもピックアップ、さらにはマーク・ロンソンやリリー・アレン、エイミー・ワインハウスとの共演でもおなじみの話題沸騰ユニットHaggis HornsやTru Thoughtsの看板クオンティック、そしてファンクションやソウル・スナッチャーズなど、今後シーンの中核を担うであろう期待のホープたちまでも幅広く網羅、ヴェテラン、4番打者、審判、新人から驚きの隠しダマまで、実に多彩なラインナップです。

M14「Nervous」は、そう、ニューヨリカン・ソウル最初期のマスターピース「Nervous Track」のニュー・マスターサウンズによる伝説的カバー(ケブ・ダージ&ケニー・ドープの<Kay Dee>からリリースされた7インチは即ソールドアウト!)のケニー・ドープ・リミックス!


中 Welcome To The Party

英ディープファンク発掘の老舗<JAZZMAN>渾身のレーベル・ショウケイス。

収録アーティストは

Har-You Percussion Group
Sheila Wilkerson
Salah Ragab & the Cairo Jazz Band
Little Beaver
Noro Morales
Sohail Rana
Al Escobar
La Lupe
Della Reese
Bobby Williams
Ricardo Marrero
The Natural Yogurt Band

アツいです。

Bobby WilliamsとRicardo Marreroが一緒に聞けてしまうなんて、JAZZMANならではですね。


右 The Best Of MR. BONGO

完全復活を遂げたクロスオーバー系の老舗<MR BONGO>の20周年記念コンピ。

何のヒネリもないストレートなタイトルですが、ホントその通り。Incredible Bongo Bandのド定番クラシックス「Apache」にはじまり、Seu JorgeやPrince Fatty、Seun Kutiら現在進行形の良質なアフロ/ブラジリアン/ルーツ・レゲエ・アーティスト、Os IpanemasやMarcos Valleら、このレーベルの看板とも言えるブラジリアン・グルーヴの王道、BONGOならではのクラブ・コネクションを生かした数々の名REMIXまで、実に多彩な34曲二枚組。



http://www.freestylerecords.co.uk/

http://www.jazzmanrecords.co.uk/

http://records.mrbongo.com/

(K)

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12/08/2008

KITSUNE singles UPDATE


10月発売の『キツネ・メゾン 6』のプロモートのためKITSUNEのGildas & Masayaが来日しました。すでに福岡、大阪でDJを行い、大盛況!

このあとは↓↓↓のようなスケジュールです。

12月12日(金) / 仙台・CLUB SHAFT
12月13日(土) / 札幌・Sound Lab MOLE
12月20日(土) / 幕張メッセ 国際展示場
12月22日(月) / 京都・WORLD

来年初頭にはGildas & Masayaによるワールド・トラベル・ミックス・シリーズの第二弾『NEW YORK』もリリースになりますが、それと前後してカットされるシングルがまた、アツい。

まずはジャケ写中のHeartsrevolutionからいきましょうか。

HeartsrevolutionはNYC在住のキュートなLOとハンサムなBENのふたりを軸とした男女混成パンク・エレクトロ・ユニットで、まだシングルを何枚かカットしただけですが、早耳リスナーたちのあいだでは既に先物買い的な話題を呼んでいるグループです。実は熱心なフリークスたちの尽力により既に来日も実現、一部のファンの前でそのライヴをお披露目済み。

そんな彼らがキツネとジョイント!しかも、このシングルは、キツネにとって記念すべき初めてのヴィタリックとのコラボレーションでもあるんです!

キツネとヴィタリックって、何気にコレまでありそうでなかったんですね~。

ジャケ左はLa Roux。彼女はビッグになります。逸材です。とりあえずオリジナルの「Quicksand」はビッグ・チューンです。『メゾン 6』を要チェック!REMIXもいちいちスバラシイ。

ジャケ右はBENI。PNAUといいこのBENIといい、キツネは今年、相当なまでにオーストラリアにご執心だったようで。説明不要かもしれませんがこのBENIはBANG GANG DJSの一員で、「Riot in Bergium」名義でのスマッシュヒット"La Musique"でもおなじみですね。


http://www.myspace.com/heartsrevolution


http://www.myspace.com/larouxuk

http://www.myspace.com/listentobeni


(K)

12/04/2008

WESTBOUND 40th Anniversary



来年はモータウン設立50周年ということで、ここ最近はモータウン関連のアニバーサリーやトリビュートも徐々に増えてきているようですね。

モータウンといえばデトロイト、といいつつ彼らは割とさっさとLAに引っ越してしまいましたよね。で、ちょうどそれと入れ替わるかのように出来たのがこのWESTBOUNDで、ファンカデリックやオハイオ・プレイヤーズ、デニス・ラサールなどなど、その後このレーベルが輩出したタレントには枚挙に暇がありません。

実はそのWESTBOUNDが何気に40周年という節目を迎えまして、それを祝うコンピレーションがリリースされました。ラインナップはこんな↓感じで…

1.I’ll Bet You - FUNKADELIC
2.Trapped By A Thing Called Love - DENISE LaSALLE
3.Pain (pt.1) - OHIO PLAYERS
4.Everything Is Gonna Be Alright – BILL MOSS
5.Feel The Need In Me – DETROIT EMERALDS
6.Yes I’m In Love - UNIQUE BLEND
7.Get Up Off My Mind - DENISE LaSALLE
8.If You Want My Love - MELVIN SPARKS AND JIMMY SCOTT
9.Cosmic Slop - FUNKADELIC
10.Funky Worm - OHIO PLAYERS
11.Crazy Legs - DONALD AUSTIN
12.Back To Funk - ROBERT LOWE
13.Moon Trek - THE MIKE THEODORE ORCHESTRA
14.Devil’s Gun - CJ & COMPANY
15.Alvin Stone - FANTASTIC FOUR
16.Sweet Taste Of Sin - DENNIS COFFEY
17.Suzie Thundertussy - JUNIE
18.Cookie Jar - FUZZY HASKINS
19.Manhattan Love Song - KING ERRISON
20.Your Love Is My Desire - ERAMUS HALL
21.You Brought The Sunshine (Into My Life) - THE CLARK SISTERS

UNIQUE BLENDとか、改めて聞くといーっすね。

WESTBOUNDというと、むかし高校生になったばかりの頃、「ブラック結構好きだ」とかいうハナシになって、お決まりの「何が好き?」「デ・ラ・ソウルとジャンブラ」とか言ったらその友達がコレを聴くんだよ、みたいな感じで『マゴット・ブレイン』(と確かデジタル・アンダーグラウンド)を貸してくれて、全然理解できなくて二回くらいサラっと聴いて返した記憶がある、そんなレーベルだったのですが。

そういうヒトにこそオススメの一枚かもしれません。

ジャケ写中はそんなWESTBOUNDのココ最近のリリースで、デニス・コフィ、同じくジャケ右はファンカデリックの未発表集『Toys』。どちらも好評発売中です。

(K)

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12/03/2008

SONORAMA


ドイツの稀少ジャズ発掘レーベル<SONORAMA>からのここ最近のリリースをおさらいしておきます。

ジャケ左

DANIELA UND ANN “Samba-Soul-Beat in Black & White”

DANIELAとANNの女の子二人組である今作は、ヨーロッパ・ジャズ・シーンの大御所HANS WEWERKAのプロデュースするドイツのレーベルから1969年にリリースされた知る人ぞ知る一枚!DUSKO GOYKOVICH のカバー曲M4“The Pain In My Heart”やジャズ・スタンダード・カバーのM6“La Samba D’Orphee”、サイケ・ファンク調のM8“All My Love Is Gone”といった人気曲を収録!

そのDUSKO GOYKOVICHやシタール奏者SIEGFRIED SCHWAB、ERICH FERSTI、OLAF KUEBLERといったヨーロッパ・シーンを代表する超一流ミュージシャンが参加しているだけに、その内容は保証済み!

CD化にあたりリマスタリング!しかも2曲の未発表曲をボーナス・トラックとして収録!

ジャケ中

SEELOW & MAYER FORMATION “Mr. Dynamite”

ドイツのジャズ・バンド、DIETER SEELOW & MAYER FORMATIONがリリースした『Mr. Dynamite』は、ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンク、ハード・バップ、はたまたロックやラテン・ミュージックの要素も感じさせるマニア人気の高いブツ!

クラブ・ジャズ~レア・グルーヴ系のDJに人気の高いM4“The Swinger From Rio”やM5“Danny’s Walk”収録!

オリジナル盤は某オークション・サイトでも数万円で取引されているほどの人気かつレア!

ジャケ右

V.A. “Hard Hitting”

ジャザノヴァ監修のもとにリリースされたコンピ『Focus Jazz/More Modern Jazz From The Wewerka Archive 1966-1969』や『Forum West - Modern Jazz From West Germany : Wewerka Archive 1962-1968』が話題となったHANS WEWERKA。今回もまた60-70年代にかけて制作されたものの未発表のままになっていた膨大な楽曲の中から、厳選された全16曲をコンパイル!

西ドイツのシーンで活躍したJoe Haider feat. Dusko Goykovich & Jan HammerやOlaf Kuebler feat. Don Menza & Lothar Meidといった知られざるバンドの音源を多数収録で今回もマニアを狂喜させるはず!

いずれも好評発売中、特にDANIELA UND ANNはよく売れてます。是非チェックしてみてください。

http://www.myspace.com/sonoramarecords   

(K)

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