DOPENESS GALORE
いよいよフジロックですね!ここは蚊帳の外でありますが。
今日はまた新しいレーベルの紹介です。
「
DOPENESS GALORE」
アムステルダム、Rush Hour傘下に新しく立ち上げられたこのレーベルは、Bum on the Carpet名義でも活動するオランダ人DJ、プロデューサーのWoundaによって立ち上げられた新しいレーベルです。“Creating moods without boundaries”を掲げ、コズミック&ブギーな時代の空気を程よく投影しながら独自の道を突き進む、これからが楽しみな要注目の存在です。
2004年6月、Bum on the Carpetのシングル「Mood Swing」を投下して最初の一歩を踏み出したこのレーベル、しばらくは12"を散発的にカットしながら準備運動を続けてきましたが、2005年の夏にKindred Spiritsとの共同作業のもと初めてのCD作品、『Timeless Jazz』コンピレーション(オランダのジャズ・レーベル「Timeless」の旧音源編集盤)を発表、いよいよプロフェッショナルなレーベルとして本格的な活動を開始しました。
そんなDopeness Galoreの次のCDリリースは、Timelessの音源をKev BrownやJohn Arnold、Alex Attias、Rich Medina、そしてDomuなどが再構築したエキサイティングなリミックス・プロジェクト『the Timeless interpretations』です。どんな内容でしょうか?先行レビューが雑誌『remix』の9月号(7月末発売)に掲載されていますので、気になる方はそちらをご覧くださいませ。
http://www.dopenessgalore.com/(K)
IN FLAGRANTI
銀河系屈指の自由人レーベル、CODEKの総帥ふたり、Alex GloorとSasha a.k.a. Cosmic Rockerによる本気印のディスコ・ユニット<IN FLAGRANTI>が遂にアルバム・デビューです!
TIGERSUSHIへとライセンスされた「Just Gazing」を筆頭に、「Bang Bang」、「Genital Blue Room」ほか、これまでのヒット・シングルも全部網羅、これは強力な一枚になりそう!Patrick Cowleyを思わせる、イタロ~ニューヨーク~サンフランシスコと繋がるアンダーグラウンド・ディスコの精髄を集めたような濃厚な一枚、これはヤラれますよ!!!
9月末の発売なので、まだちょい先のハナシですが、首を長ーーーくして、お待ちくださいませ!
(N)
B BOYS REVENGE
祝フジロック出演!!!
SCRATCH PERVERTS初期仕事最高峰にして永らく廃盤の憂き目にあっていたアノ一枚が遂に復刻します!!!
DMC、ITF、VESTAX等、世界中の名のあるDJバトルにおいてチームでもソロでも数々の栄冠に輝いてきたUKが世界に誇る、超絶ターンテーブリスト集団SCRATCH PERVERTS!
現在の編成はトニー・ヴェガス、プライム・カッツ、プラス・ワンとなり、バトルの第一線からは退いてショウケース、DJプレイやプロデュースワークをメインに行っていますが、今回紹介するミックスCDはバトル全盛期のイケイケだった98年に発表されたデビューアルバムの奇跡のリイシューです!!!
『B BOYS REVENGE』の名に偽りは無く、古き良きブロックパーティー時代を思い起こさせるドライムブレイクの二枚使いでブレイクビーツを構築、さらにそれを崩したジャグリングによりフューチャーブレイクを作り出す様はさすがパーヴァーツ!!
ブレイク・ダンサーが狂喜乱舞するエレクトロ、オールドスクール中心のヒップホップにサンプリングソースを織り交ぜ、さながらヒップホップの歴史の教科書のような1枚!!
BIG BEAT二枚使いからRUN DMC/HERE WE GOへの流れや、HI JACKのルーティンはまさに鳥肌モノ!!!!
一生聴けるミックスCDです!!!!!
(T)
PHILLY JAZZ 揃い踏み
おかげさまで大きな反響をいただいております「Philly Jazz」シリーズ、その最終章となるバイアード・ランカスターVSカーン・ジャマルのタッグによるコラボ・ユニット<Thunderbird Service>によるアルバム『Soul Unity』(ジャケ写中央)が遂に日本上陸。これでシリーズ全タイトルが揃い踏みとなりました。
今回新たにシリーズに加えられたこのThunderbird Serviceというユニットは、バイアード・ランカスターとカーン・ジャマルのふたりを中心に、ヴォーカルのジョー・クラドック、ピアノのAlfie Pollitt、パーカッションのKeno SpellerとBrett Andrew、そしてMen on a Missionという新人コーラス・カルテットを加えた9人編成のユニットです。
リズム・セクションを担うふたりのうち、Keno Spellerは60年代からバイアードと共に活動するヴェテランで、一方のBrett Andrewはフィラデルフィアのストリートからやってきた、これからの活躍が期待される若手です。
ピアニストのAlfie Pollittはノーマン・コナーズのバンドの一員としても活動していたフィリー出身のアーティストですが、80年代にはテディ・ペンダーグラスのアレンジャーもつとめるなど、ジャズだけでなくソウル・ミュージック全般にも深い造詣を持つ貴重な人物です。
ヴォーカル担当のジョー・クラドックという人物はバイアードとは40年来の知り合いで、共に1972年のリー・モーガンの葬儀の際にもプレイしたという間柄だそうです。
美しいハーモニィを奏でるゴスペル・カルテットのMen on a Mission。何と獄中で結成されたというこのユニット、しかもメンバーのひとりはいまだ刑期の途中だそうで、今回のレコーディングのため、6時間だけ特別に出所が許されたとのこと。
そんな素晴らしいサイド・メンバーたちに囲まれて渾身のパフォーマンスを披露するフィラデルフィア・ジャズの生ける伝説、バイアード・ランカスターとカーン・ジャマル。それぞれのソロ作(バイアードは上記の中でピンク色のジャケ、ジャマルは緑色のジャケ)も大変印象深いものでしたが、今回の共同作品における彼らの演奏は更に深みを増しており、ジャズやソウルの枠を超えて響き渡るスピリチュアルな普遍性のようなものを感じさせてくれます。
なお、このアルバムに収録されている「The Creator Has a Master plan」(ファラオ・サンダースのカバーですね)は別途12インチ・シングルとしてもリリースされていますので、興味のある方はそちらも是非。
ちなみに、この素晴らしいプロジェクトの仕掛人としてプロデューサーにクレジットされているのはAntoine Rajonという人物なのですが、彼はこのシリーズのリリース元である「Heavenly Sweetness」というレーベルのオーナーです。
Antoineは、実はこのレーベルを旗揚げする以前は「Isma'a」というレーベルでも働いていました。熱心なジャズ/レアグルーヴ好きの方なら覚えていらっしゃるかもしれませんが、この「Isma'a」は、ローランド・ブライヴァルというフレンチ・カリビアン・ミュージシャンのレア・アルバムを復刻して大きな話題を呼んだレーベルでした。復刻自体もよかったのですが、その後ローランドの新録音源もリリース、旧音源だけでなくヴェテランたちの「いま」にもスポットを当てる、その姿勢がまた賞賛を浴びたのでした。
過去のアーカイヴを掘り起こすというのも、モノによっては多くの困難を伴う骨の折れる作業となるわけですが、こういった「昔活躍していたアーティストの新録プロジェクト」というのは、通常リイシューよりもさらに難しいものになるのではないかと思います。というのも、どうしたってヴィンテージ音源のほうが多くのコレクターたちの興味を掻き立てますし、ミュージシャンたちも全盛期の「煌めき」のようなものは無いでしょうし…。
コレクターやレアグルーヴ的な部分との「接点」を保ちつつ、ミュージシャンたちのインスピレーションを最大限に引き出して、現在進行形の音楽としての鮮度や説得力も維持するというのは、並大抵のことではできません。この点で、Antoine Rajonという人物のプロデューサーとしての力量というのも、無視できないのではないかと、思ったりもします。Antoineにも、BIG SHOUT!
というわけで「Philly Jazz」シリーズ、どうか末永くご愛聴いただければと思います。
(K)
ブルース・カレンダー 2007
2006年も7月を過ぎ、残すところあと半年です。
まだ半年もあるとも言えますが、来年のカレンダーが届きました!
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V.A. / CLASSIC BLUES ARTWORK FROM THE 1920s CALENDAR 20007
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2004年にスタートした、チャーリー・パットンの全身写真をあしらったデザインで大きな話題を呼んだジョン・テフテラー氏の監修したブルース・カレンダー、その2007年版が、遂に登場!
もちろん今回も戦前ブルースの貴重音源15曲を収録したボーナスCD付で、全てのブルース愛好家たちの収集心をくすぐること間違いなし!
カレンダーはほぼLPジャケット・サイズで、上半分に、当時(1920年代)のSP盤の広告等から引用してきたレアなアートワークを配置、下半分が通常のカレンダーとなっていますが、日付部分にはブルース・ミュージシャンたちの誕生日や命日が記されていたり、細かな部分でマニアの心を刺激します。
本カレンダーは2004年に開始、15年(!)連続継続予定のシリーズの第四弾となります。
どうか末永くお付き合いくださいませ!!!
TRACK LISTING
1. Dope Head Blues - Victoria Spivey
2. Cocaine Habit Blues - Memphis Jug Band
3. Gonna Move To Alabama - Charley Patton
4. Texas Blues - Marshall Owens
5. 'Fore Day Creep - Ida Cox
6. Black Snake Moan No. 2 - Blind Lemon Jefferson
7. Jazzin' The Blues - Beale Street Sheiks
8. Back To The Woods Blues - Charley Span
9. Chain Gang Bound - Bumble Bee Slim
10. Don't Wake It Up - Mississippi Sheiks
11. Blues The World Forgot, Pt 1 & 2 - Ma Rainey
12. Lonesome Christmas Blues - Blind Blake
13. Try Me One More Time -Marshall Owens
14. Stingaree Man Blues - Chocolate Brown
15. Mississippi County Farm Blues - Son House
16. Clarksdale Moan - Son House
(T)
African Pearls
サリフ・ケイタのアルバム『ソロ』をはじめとした数多くの作品のプロデューサーとして知られるイブライム・シラの監修の元に立ち上げられた新たなるプロジェクト「African Pearls」が始まります。
コンゴ、ギニア、セネガル、マリと、国別にスポットを当て、それぞれの国を代表するアーティスト、楽曲をピックアップ(主に60年代や70年代のヴィンテージ音源が中心となります)して二枚組のコンピレーションへとまとめ上げます。9月の上旬からひと月に一枚のペースで、リリースを開始する予定です。
また、そのシラのプロデュースによるグリオの真髄をいまに伝える画期的なプロジェクト、マンデカルーの第二弾リリースも、準備中です。こちらは解説付の国内盤として、同じく9月に発売予定(PCD-2664)です。
いずれにしても9月あたりからアフリカまわりのリリースが活発化します。
この企画も盛況のようですし、従来からのディープなファンは勿論のこと、最近になって新しくアフリカに興味を持った、そんなリスナーにも楽しんでいただけることと思います。
これまでにPヴァインが紹介してきたアフリカものといいますと、Miles Cleretの<Soundway>レーベルのような、クラブ・ミュージック的な視点からも受容できるようなものがメインでしたが、今回はちょっとスタンスが異なるかもしれません。しかしながら、これはこれで是非とも多くの皆様に耳にしていただきたいと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します。
(K)
ブックフェア
明日からお台場のビッグサイトで開催させれる東京国際ブックフェアにP-VINEも参加します!!
といってもブックフェアという名だけあってメインはあくまで本です。
世界中の本が集まる見本市にブルースインターアクションズブースがあり、その中でP-VINEがCDやレコードを販売するというものです。
しかも、全ての商品は早い者勝ちのセール価格での出品です!!!
例えばレコードは50%OFF!
CDは旧譜は3枚で1000円!
一般の方ももちろん入場できますので、是非遊びにきてみてください!
http://www.reedexpo.co.jp/tibf/(T)