6/05/2006

JAZZKAMMER改め




JAZKAMER。スモールタウンからソロ名義でもリリースするLasse Marhaugと、SIRDUPERMANNの一員としても希有な手腕を発揮するJohn Hegreのふたりからなる騒音チーム。ノルウェイ・インディペンデントの老舗Rune Grammofonからアルバム『Timex』でデビュー、その後スモールタウンから二枚のアルバム『Rolex』『Pancakes』をリリースしています。


Lasse Marhaugはメルツバウやマッツ・グスタフソンら世界中のアヴァンギャルド・アーティストとも数多くコラボレーションを展開、ノルウェイ国内だけでなく世界的に高い評価を獲得しているノイズ・シーンのヴェテラン・プロデューサー。もし手元のCDの中で彼のクレジットを見かけたら、ちょっと注意が必要です。


そんな彼らの、新作の話。


JAZZKAMMERからスッキリダイエット、JAZKAMERとしての新たなる門出となる『METALMACHINE MUSIC』が、ヤバいです。タイトルはもちろん、どこぞの誰かの作品から引っ張ってきたわけですが、中身はあちらより遥かに先鋭的。過ぎるのです。痙攣、悶絶、点滅、そして爆発。ドス黒く渦巻く暗黒ノイズとナパームデスやアナルカントも尻尾巻いて逃げ出すくらいの情念なきスピード違反のグラインドコア!


ちなみに、このアルバムはスモールタウン・スーパーサウンド傘下のジャズ部門、スモールタウン・スーパージャズからのリリースなのですが、ジャケには何と「スモールタウン・スーパー<ノイズ>」なる記述が!遂にノイズ部門始動ですか。恐るべしスモールタウン。

(N)