アシッド・ジャズ
アシッド・ジャズ。今となっては懐かしい言葉かもしれない。
ウィキペディアによると、1980年代の終わり頃からロンドンのクラブシーンでファンクやソウル・ジャズ等の影響を受け発生したポピュラー音楽のジャンル。またブームの火付け役となったレコードレーベルの名。とのこと。
レア・グルーヴとは異なり、フロア向けなダンス・チューンが多いイメージ。
ジャズにしても高速なものが多かった気がする。
当時を語る上で、避けては通れないはずなのに、あまり知られていないアーティストの作品を2枚紹介。
TOMMY CHASE QUARTET: Hard!
アシッドジャズ・ブームを引き起こしたハード・バップ・カルテット、Tommy Chase Quartetが1984年にリリースした『Hard!』。
当時の人気クラブ「Wag」でステージの常連だったドラマーTommy Chase率いるダンサブル高速ジャズ・カルテット。
別のアルバムが須永辰緒氏のDouble Standardに掲載され高い人気を誇ってるが、この『Hard!』も負けず劣らずフロア向きの名盤。
カルテットのメンバーはサックスの Alan Barnes(UKジャズのキーマン)、ピアノのNick Weldon、ベースのAndlew Cleyndert。
M1からアクセル全開の高速チュ-ンで始まり、鬼気迫るピアノプレイの超高速ジャズのM4など息もつかせないほどの展開!
TOMMY CHASE : GOOGA MOOGA
こちらはライブ盤。
ニューマスター・サウンズ、スピードメーターを送り出したことで一躍脚光を浴びたUKのジャズファンク・レーベル、Blow It Hardが奇跡の発掘ライブ盤。
アシッド・ジャズ・シーンが絶頂期にあった1990年7月25日にロンドンのシェフィールド・リードミルで行われた貴重なライブ音源!!
UKミュージックシーンを支えてきたといっても過言ではない豪華メンツはマッシヴ・アタックやポーティスヘッドの作品にも参加するGary Boldwin(ハモンド・オルガン)、セッションミュージシャンとして現在も活躍するBen Waghorn(アルト・サックス)、Dominic Howles(ドラム)。
ライブ盤は12月の発売予定です。
古い音源かもしれませんが、今発売されているようなジャズ・ダンサー系のコンピと変わらないような好内容。
多くの方に聴いてもらいたいです。
(T)
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