6/23/2006

Different World




今日は川口隊長もビックリの辺境音楽探検レーベル「Different World」を紹介したいと思います。

ポルトガル発、常に道なき道を切り拓きながら、好事家たちを世界の果てへと導く秘境の案内人、Different World。彼らがこれまでにガイドしてきたのは、リオデジャネイロのゲットーやナイジェリア、アンゴラ、そしてアルゼンチンに最果てのヨーロッパなど。

秘境探検といっても、ニッチ・レーベルにありがちな学究的なコアさは薄め、敷居が低くてとっつきやすく、その上内容も濃い!プチ・フロンティア気分に浸りたいなら、このくらいの軽さが、ちょうどいいのです。

(左上) 『FAVELA FUNK』

ファヴェーラ(ブラジルのゲットー)のファンク、というかいわゆるバイレファンキのコンピレイションです。監修はDJマルボーロ、リオデジャネイロの最もホットなエレクトロファンク・プログラムとして知られるラジオ番組<Big Mix>のホストで、1989年からずっとファンク一筋という大ヴェテランです。バイレ入門編として絶好の一枚。

(左下) 『COPA REGGAE』

直球ド真ん中のタイトル、そしてジャケ!寒っ!!!でも実は…。

一瞬ブラジルのレゲエなのかと思いましたが、なかなかどうして練られた一枚です。ポルトガル、アンゴラ、そしてブラジル(全てポルトガル語繋がりなんです!)のレゲエを集めたコンピ。そういえば今回のワールドカップ、偶然にもこの三カ国が初めて一緒に参加してるんですよね。

(右上) 『AFRICA CRIOULA』

これまたアンゴラです。西アフリカの真中からちょっと下あたりに位置する、日本の約3倍強の広さを有する共和国。その60-70年代の「ルーツ・オヴ・サンバ」とでも呼べそうなサウンドを集めたコレクション。首都であるルアンダの某所から発掘された貴重な音源はいずれも今回が初めてのCD化、というものばかり。ブラジル音楽好きにこそオススメなアフリカン・サウダーヂたっぷし。

(右下) 『TANGODESNUDO』

ハダカのタンゴ。ジャケやり過ぎ…(お店で是非確認を!)。ですが、内容は最高!ブエノスアイレスを代表するピアニストで小松亮太のアルバム『タンゴローグ』にも参加していたNicolas Ledesmaやラテン・グラミーの受賞経験もある現代最高峰楽団のひとつに数えられるSexteto Mayorなど、進行形のアーティストを多数選りすぐった好編集盤です。

最新情報はこちらでもアップデイトしてゆきますが、レーベルのHPも、覗いてみてください。

(K)