6/13/2006

スペインのクロスオーバー・ジャズ?



A Bossa EletricaやPovoを擁し、傘下のヒップホップ・レーベル、Jugglinも活発なリリースが続くスウェーデンのRaw Fusionや、クオリティの高い生音バンドのリリースが連続するFive Corners Quintet周辺を核としたRicky Tickなど、かつてのロンドンやドイツなどのクロスオーバー・シーンに代わってここ数年で急速な成長を遂げている北欧ジャズの世界。

南へ下ってイタリアでも、かつてCompostなどと共に一時代を築き上げたSchema勢が息を吹き返し、DEJAVUなどの新興勢力とあわせてヨーロッパ全体でジャズ/クロスオーバー的な志向のサウンド、アーティストたちの勢いを加速させているようです。

そんな欧州全域のマーケット動向と歩調を合わせるかのように、マイペースな活動を続けてきたスペインの新進レーベル、HITOPもまた、ここへきて好調なリリースを連続、この夏、そのプレゼンスをこれまで以上に高めていくように思えます。

もう間もなくのリリースとなるキラーな旧音源コンピレイション『JAZZ TRAVELS』に先駆けての発売となるこの『Spain Is Different』の第二弾は、なかなかまとまった情報が伝わってこないスペインのクラブ・シーンの動向を一枚にまとめ上げたショウケイスとして、多くのリスナーにレコメンドしたい、何ともユニークな一枚です。

収録アーティストはGecko Turner、Los Rumbers、Beat Nation、JP Duet、Don Matias、Soul Dynamics、Professor Angel Dust、Casbah 73、Mojo Project、Pablo Sanchezという10組。

Gecko TurnerとMOJO Projectは、HITOP同様ハウスからジャズまでフリーフォームな立ち位置での良質な活動が続く注目レーベル、LOVEMONKから。MOJO Projectによるブロークンなリズム・トラックとアフロカリビアンなバックトラック、ジャジーなベースラインが一体となったマッシヴなフロア・チューン「Nana For Child」は、ジワジワとボディブロウにように効いてきます。

Los RumbersはDoctor Guasa、DJ Kul、Pete Lamottaというアンダルシア出身の三人からなる売り出し中の新人のラテン・ブレイクス・ユニットで、ここに収録されている「Viva Lo Guenno」という曲は、ミドルスクールなヒップホップとフラメンコ的な要素を重ね合わせたいかにもなトラックですが、これからの季節にはピッタリなパーティ・チューン。

デスカルガ的なラテンジャムから4つ打ちへの流れも秀逸なJP Duetによる「Charanga Pa Gonzar」には天国のティト・プエンテもご満悦?ここから、Don Matias「U-Ba」(クールなサキソフォンとヴァイブが心地よいナイス・ブーガルー!)、Soul Dynamics「Summertime」(ヒットの法則、パヤヤ・スキャット使いのブリージンなサンバ・ハウス!)、Professor Angel Dust「Give Satisfaction」(ジャズ的解釈による何ともヒップなニュースクール・ブレイクス!)あたりまでは、ダンサブルな曲がテンポよく並べられており、このアルバムのひとつのハイライトと言えそうです。

そしてHITOP所属、『Jazz Travels』のコンパイラでもある我らがCASBAH73による「Cabo Verde Strut」!Wagon Cookinのアップリフティングなハウス・リミックスにより新たなるダイナミズムが注入された本当に秀逸なトラックです!

有名無名を問わず、どの曲も本当に素晴らしいクオリティを持ったものばかりで、アーティスト、レーベルともども是非とも多くの皆さんに広めてゆきたいものです。HITOPレーベルの今後の動向も、要チェックです!

(N)

1 Comments:

At 3:59 午前, Anonymous 匿名 said...

que me mola mogollon DON MATIAS saludos desde españa a los pequeños sospechosos

 

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