2/25/2010

KITSUNE MAISON COMPILATION 9



TWO DOOR CINEMA CLUBを皮切りとする<KITSUNE JAPON>の立ち上げや、表参道のポップアップ・ショップ<BOUTIQUE KITSUNE' TOKYO>など、2010年も多角的な活動で多くのファンを惹き付けるKITSUNE。

彼らの音楽活動のコアとも言えるコンピレーション『KITSUNE MAISON』、その第9弾が、この春リリースとなります!

トラックリストは、下記の通り。

01 : WASHED OUT Belong
02 : GAMBLE & BURKE Let’s Go Together
03 : PENGUIN PRISON Animal Animal
04 : JAMAICA Short and Entertaining
05 : CROOKERS feat. YELLE Cooler Couleur
06 : JUPITER Vox Populi (LIFELIKE treatment)
07 : YUKSEK Supermenz (We’re Not)
08 : FENECH-SOLER Stop And Stare
09 : TWO DOOR CINEMA CLUB Something Good Can Work
(THE TWELVES remix)
10 : LOGO La Vie Moderne
11 : SILVER COLUMNS Brow Beaten
12 : HOLY GHOST! Say My Name
13 : HURTS Wonderful Life (ARTHUR BAKER remix KITSUNÉ edit)
14 : GYPSY & THE CAT Time to Wander (JOAN OF ARC remix)
15 : FELDBERG Dreamin’
16 : YOUR NATURE Forward Motion
17 : THE GOOD NATURED Your Body is a Machine (ZEBRA+SNAKE remix)
18 : MONARCHY The Phoenix Alive (THE OCTANS edit)

プロディジーやケミカル・ブラザーズのような1990年代の大味なダンスロックとは異なるかたちで、エッジなクラブ・ミュージックとインディ・ロックを軽やかにクロスオーバー、2000年代の音楽カルチャーの一大キーワードとして大きな盛り上がりをみせたエレクトロ・ミュージック。その仕掛け人として、多くの才能あるニュー・タレントたちを送り出してきたKITSUNE。メトロノミー、クラクソンズ、デジタリズム、オートクラッツにシミアン・モバイル・ディスコなど、彼らのもとを巣立っていったアーティストには、枚挙にいとまがありません。

『KITSUNE MAISON』は、そんな彼らの活動の基盤となるロングセラー・シリーズですが、VOL.7あたりから、そのラインナップは、徐々に新しい表情を見せるようになってきました。

<KITSUNE JAPON>の顔として、更なる躍進が期待されるTWO DOOR CINEMA CLUB、MOSHI MOSHIからのデビューEP『Summertime!』が大ブレイク、アルバムも待ち遠しいTHE DRUMS、MGMTブレイク前夜のサウンドをプロデュースしていた新星FRENCH HORN REBELLIONなど、ソフトなポップ・センスがキラリと光るインディ・シーンの新人たちを、これまで以上に積極的にフックアップ、ポスト・エレクトロ時代のネクスト・ステージを、開拓しています。

今回のVOL. 9も、そんな彼らのチャレンジングな姿勢が反映された、とても素晴らしい内容です。

WASHED OUTGAMBLE & BURKEPENGUIN PRISONのピックアップは、「ディスコ」を軸に新たな展開をみせるUK/ヨーロッパのアンダーグラウンドなダンス・シーンと、メロウ&アーバン化の進むサイケデリック以降のUSを中心としたオルタナティヴ/インディ・シーンをコネクトさせる、KITSUNEならではのチョイスと言えるかもしれません。

JUSTICEのグザヴィエがプロデュースを手掛けるロック・バンドとして注目を集めるPONEY PONEY改めJAMAICA(改名しました!)や、RIDEあたりを彷彿させる耽美的なシューゲイズ・サウンドが魅力的なYOUR NATUREなど、ジャンルを越えたニューカマーのセレクションも、絶妙です。

アルバムも秒読みとなったDFAの金看板、HOLY GHOST!の新曲というのも、嬉しいですね。

YUKSEK、CROOKERSやYELLEなど、これまでのKITSUNEファンにとってもおなじみのアーティストたちも含みつつ、全体的なトーンは、よりフレッシュで、新しい方向へと、シフトしているのが、如実に感じられます。

2010年も新しい挑戦を続けるKITSUNEを、どうぞ宜しくお願いします。


http://kitsune.fr/

http://kitsunejapon.jp/


(K)

ラベル: , ,