最近のリリース 【ソウル/ファンク編】
ソウル/ファンクの新譜情報を整理しておきたいと思います。いずれも9月から10月にかけての注目リリースです。
最初のヒップホップ・シングルがリリースされて今年で30周年!ということで、それを祝して英ACE傘下<BGP>が送る人気シリーズ「Super Breaks」が『Super Breaks – Return To The Old School』として復活します(ジャケ写上段左)。
DJクール・ハークやアフリカ・バンバーダといった偉大なるオールドスクールDJsや、『Super Disco Breaks』のようなオリジナル・ブレイク集にインスパイアされたという本作は、ジェームス・ブラウンのM1&M15やインクレディブル・ボンゴ・バンド(M2)、フリーダム(M11)、ジミー・キャスター(M14)、シェリル・リン(M19)等々のクラシカルな人気&定番ブレイク・ビーツ、サンプリング・ソースをたっぷりと収録!入門編としても最適なグッド・コンピレーションです。
1.FUNKY PRESIDENT (PEOPLE IT'S BAD) -James Brown
2.SUPER SPORM - Captain Sky
3.APACHE - The Incredible Bongo Band
4.BLOW YOUR HEAD - (Fred Wesley &) The JBs
5.SCRATCHING - Magic Disco Machine
6.GOTTA GET A KNUTT (LP VERSION) - The New Birth
7.JOHNNY THE FOX MEETS JIMMY THE WEED -Thin Lizzy
8.GET YA SOME - Melvin Sparks
9.THE CLAPPING SONG - Shirley Ellis
10.GOOD OLD MUSIC - Funkadelic
11.GET UP AND DANCE - Freedom
12.MARY MARY - The Monkees
13.WHO IS HE AND WHAT IS HE TO YOU -Creative Source
14.IT'S JUST BEGUN - Jimmy Castor
15.GIVE IT UP AND TURNIT A LOOSE (LIVE) -James Brown
16.LET A WOMAN BE A WOMAN - LET A MAN BE A MAN-Dyke & The Blazers
17.AFRICANO - Earth Wind and Fire
18.SHIFTING GEARS - Johnny Hammond
19.GOT TO BE REAL - Cheryl Lynn
20.UNFINISHED BUSINESS - Blackbyrds
BGPなんかよりもはるかにムサ苦しいレア・ソウルの権化<Soulscape>からは、全曲未発表という驚きのトミー・テイト作品集『When Hearts Grow Cold』が(ジャケ写上段中央)。
ジョニー・テイラー、ボビー・ブランド、オーティス・クレイ、リトル・ミルトン、ドロシー・ムーア、キャンディ・ステイトン等のアーティストに、トミー・テイトがソングライターとして<MALACO>で提供していた曲を、彼自身が歌ってレコーディングされたもの。
続いては<FANTASTIC VOYAGE>という新しいUKのリイシュー/発掘系レーベルです。
60-70年代を中心に数々の名曲をリリースしながらも、当時は大きなスポットが当てられることがなく、しかしながら熱心なソウル・ファンには愛されてきた英ノーザン・ソウル・シーンの重要レーベル<EMBER>音源のグレイトなコンピレーション『Good To The Last Drop』(ジャケ写上段右)。
「Rare Sixties & Seventies Soul」と付けられた副題のとおり、コレクター向けなレア音源を多数収録しており、中にはオリジナルの45sが£500を超える、なんてものまでも。オリジナル・マスターをデジタル・リマスタリングしたサウンド、MIKE ATHERTONによる充実したライナーノーツも必見です。
このレーベルの今後のリリースにもご注目ください。
お次は新録モノですが、もうオナジミのエリック・ロバーソンの新作『Music Fan First』(ジャケ写下段左)です。
ミュージック・ソウルチャイルドやジル・スコット、ドゥエレといったアーティストを手掛けてきたことでも知られるUSインディー・ソウル・シーンの大御所ですね。
今回のアルバムには、レイラ・ハサウェイ、スラム・ヴィレッジ、サイ・スミス、ジーノ・ヤング、ブランドン・ハインズらがゲスト参加しております。
相も変わらずにタメ息出るほどにクオリティの高い音、そしてソングライティング。全てのR&B/ソウル・ファンに自信を持ってオススメできる至高のアルバムです!
www.myspace.com/ericroberson
もうひとつ新録モノでココ。90年代に活躍し、数々のヒット曲を放った今でも人気の衰えぬガールズ・グループSWVの中心メンバーです。
その新作『The Winner In Me』(ジャケ写下段中央)は、KELLY PRICEやISRAEL HOUGHTONといった面々が参加しており、ゴスペルをベースにしながらもラッパーをフィーチャリングしたり、前作以上にアップ~ミディアムを充実させた多彩な作品になっております。
去年のSWVとしての来日も話題でしたね。人気は健在です。
最後は、ブラック・ロックものでリヴィング・カラーを。
88年に全米トップ10入りを果たす大ヒットを記録したアルバム『Vivid』でデビューし、“Cult Of Personality”でグラミー賞を獲得。一躍ヘヴィ・ロック~ブラック・メタル・ムーブメントを巻き起こし、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやジェーンズ・アディクション、フィッシュボーン、フェイス・ノー・モアらとともに注目を集める存在となった鬼才ヴァーノン・リード率いるリヴィング・カラーの6年ぶりとなる待望の新作『The Chair In The Doorway』。
すでにヴァーノン・リードのハード・エッジなギター・リフを前面に出した先行曲M6“Behind The Sun”がオールド・ファンを中心に話題になっておりますが、他にもポリティカルなヘヴィ・ロックのM3“DecaDance”、ルーツを感じさせるブルージーなM7“Bless Those”辺りの変わらないサウンドにファンは涙モノでしょう。当然コーンやリンプ・ビズキッド、スリップノッツ、リンキン・パーク等々以降の新たなファンにも注目してほしいカムバック・アルバムです!
www.myspace.com/livingcolourmusic
(K)
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