最近のリリース 【ワールド編】
Seun Kutiってぼーっと遠くから見てるとフェラによく似てますよね。ルックスだけじゃなくて立ち居振る舞いも含めて全般的に。親子なんだから当たり前すかね。
残暑もまだまだ続きますが、火に油を注ぐようなホットなここ最近のワールド系のリリースをまとめておきたいと思います。
弊社の数ある金看板のうち、質的に群を抜いている(と個人的に思う)のがイギリスの<Soundway>です。世界的にも著名なアフロビート・コレクター、Miles Claretの主宰するこのレーベルは、これまでガーナやナイジェリアのアフロビート稀少音源を中心に、そこから派生したパナマやコロンビアなどの中南米モノまで含め、多くのレアなサウンドを掘り起こして現代的な視点からコンパイル、新しい世代へと紹介してきました。
そんなSoundwayからの最新リリースは、第一弾も好評だった中米パナマのハイブリッド・クンビア&カリプソ・ファンクをディグった編集盤『パナマ』のVOL.2です(ジャケ写上段左)。
詳細なライナーノーツも読みごたえがあり、資料的な価値も高いので、英語が不得手な方はぜひ完訳付の日本盤を、お求めください。国内、輸入とも現在絶賛発売中です。
そしてこの秋リリースとなるのが『Tumbele - Biguine, afro & latin sounds from the French Caribbean, 1963-74』です(ジャケ写上段中央)。まずは輸入盤を10月上旬に、予定しています。
Soundwayとしては初の試みとなるフレンチ・カリビアンもののコンピです。マルティニークやグアドループなど、西インド諸島にある旧フランス領諸国のアイランド・ファンクやプロト・ズークなビギンなどを集めた編集盤となる予定です。
トラックリストは以下のとおり。
1. Jeunesse Vauclin - Barel Coppet et Mister Lof
2. Jet Biguine - Les Loups Noirs D’Haïti
3. Pas O Soué La - Abel Zénon
4. Manzè Mona - Raphaël Zachille
5. Henri Te Vlé Mayé - Robert Mavounsy Quartet
6. La Vie Critique - L’Orchestre Jeunesse de Paul-Emile Haliar
7. Mussieu A Têt’a Poisson La - Orchestre Combo Zombi et Michel Yéyé
8. Oriza - Les Kings
9. Colas-la - Claude Rolcin et Le West Indian Combo
10. Ti Fi La Ou Té Madam’ - Anzala, Dolor, Vélo
11. D’Leau Coco - Les Leopards
12. Jojo - Ensemble La Perfecta
13. Dima Bolane - Le Ry-co Jazz
14. Chombo Meringue - Les Aiglons de Basse Terre
15. Edamise Oh! - Lola Martin
16. Son Tambou La - Les Gentlemens
17. Chonga - L'Ensemble Abricot
18. Fileo – Francisco
19. Panty - Monsieur Dolor et Les Guitar Boys
20. Jean Fouillé, Pie Fouillé - Robert Loison
もうすぐサンプラー的なDJミックスが、Soundwayのサイトで聞けるようになる予定ですので、是非チェックいただければと思います。
SOUNDWAY HP: www.soundwayrecords.com/
続きまして<Waxing Deep>から実に久しぶりの新しいリリースが(ジャケ写上段右)。
このレーベルは、カナダのヴィンテージ・レコード・コレクター、Dan Zacksの主宰するウェブ・ラジオ<Waxing Deep>から派生したもので、2007年にスタートしました。
最初のリリースはキューバの国営レーベル<Egrem>の音源をDJ的なフロア目線からコンパイルした編集盤『シ・パラ・ウステ』。いわゆるソンやサルサなどの典型的なキューバ/ラテン音楽の様式から逸脱した極めてファンキィなグルーヴをもったダンスフロア・サウンドばかりを集めたアツいコレクションです。
キューバのミュージシャンというのはたいがいが国立の音楽学校出身のため、とてもスキルのあるヒトが多いんですよね。そんな連中が作り奏でるファンキィ・ラテンは、ダンサブルでありながらもどこかプログレッシヴで、やたらと技巧的な部分もあり、ニューヨークやサンフランシスコのラテン系とは明らかにノリが違う。
今回は、そのコンピの第二弾になります。
キューバのレコード自体はコレクター市場でも決して高いものではありませんが、需要自体が少ないためイマイチ流通もよくないんですよね。すべて集めるのもなにげにメンドウですし、ライナーノーツにきちんと出典元のジャケ写が掲載されているのも、レコード・ディガーにとってはうれしいかぎり。
9月中にもお届けできるかと思います。
WAXING DEEP HP: http://waxingdeep.org/
ロンドンのホットなライヴ・スポット、ジャズカフェのブッキング担当で、長年UKのダンス・ジャズ・シーンのキーマンとして活躍してきたエイドリアン・ギブソンが主宰、SpeedometerやBaker Brothersなどを抱える、良質な新録ジャズファンク・レーベルとしてもおなじみの<Freestyle>も、最近はヴィンテージ・ラテンの発掘にご執心な様子。
タワー・オブ・パワーやサンタナ、シカゴ等との共演でも知られるトランペット奏者RAY CAMACHOを中心に、60年代に結成されたチカーノ系ラテン・ジャズ・ファンク・バンド、RAY CAMACHO & THE TEARDROPSのベスト盤(ジャケ写下段左)は、Freestyleらしいグルーヴィンなセレクションで、同レーベルの現在進行形ジャズファンクを追いかけているファンの方にも楽しんでいただけると思います。
そしてコンセプト的には『シ・パラ・ウステ』とも同方向のコンピ『Revolucion! Original Cuban Funk Grooves 1967-1978』(ジャケ写下段中央)も、キューバのヴィンテージ・サウンドをお気軽に楽しめる一枚としてオススメ。
どちらも好評発売中です。
FREESTYLE RECORDS: www.freestylerecords.co.uk/
最後は新録モノです。一昨年のデビュー盤がジャンルレスに幅広い層から支持されたサンフランシスコのアフロ・バンド、Albino!が、Viva BrasilやRADなどのリリースでおなじみのレーベル<7 Bridge>に移籍して発表した最新作『Peralta House』(ジャケ写下段右)。
まだまだフレッシュなニューカマーではありますが、地元では「SF Music Awards」を獲得、方々のフェスティバルにブッキングされる人気モノ。
いわゆるストリクトなアフロビート・マニアだけでなく、ジャム系やロック層、レゲエ/ダブ好き、野外フェスのファンまで、様々なリスナーに楽しんでいただけるサウンドだと思います。
ALBINO!: www.myspace.com/albinoband
他に英<Honest Jon's>関連もいくつかあったのですが、長くなってしまったのでまた別途。
(K)
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