12/12/2006

JUDEE SILL

ジュディ・シルの名作リイシュー2作をご紹介。


JUDEE SILL: JUDEE SILL [Limited Edition]

ジュディ・シルのデビュー・アルバムは、70年代初頭の軽やかなコンテンポラリー・フォークの世界に新たな巨大な才能の到来を告げました。
このアルバムには、元タートルズ~リーヴズのジム・ポンズとグレアム・ナッシュのプロダクション・スキルが用いられています。
アルバム『ジュディ・シル』は全てオリジナルの楽曲で、その多くは、シルのユニークな宇宙論的イメージによって成り立っています。
曲によって簡素であったり豪華なオーケストレーションが取り入れられているが、このアルバムには一貫性が感じられる。彼女の歌詞は非常に詩的で、スムースな歌声はあらゆる曲に光り輝くようなフィーリングを与えています。
本質的にはフォークであるが、仕上がりとしてはポップである。楽曲は心地好い毛布のようであり、悩める魂からの希望のメッセージのようです。




JUDEE SILL: Heart Food [Linited Edition]

ジュディ・シルはこのセカンド・アルバムで、(前作同様に)ストリングスのアレンジに外部の人間を起用せず、自分自身で全てをこなしました。
彼女自身、正式な音楽教育を受けていないうえに、その計り知れないオーケストラの多重録音は、誰にとっても困難な取り組みであったでしょう。
だがその結果は素晴らしいもので、70年代初頭の、ローレル・キャニオンのシンガー/ソングライターの輝くようなメロディにバッハの影が交差しています。
LAのトップ・スタジオ・ミュージシャンたちのサポートによって、シルのトレードマークとなるユニークなフォーク風味のポップをより強固なものにしているが、それは一曲の中においてさえ、内向的で屈折した感じから軽やかなロックへと変化しています。



両タイトルとも限定でのリイシューとなりますが、是非とも多くの人に聴いてもらいたい名作です。


(T)