MYSTIC DIVERSIONS
コンピ<Milano Fashion>シリーズでおなじみのイタリアン・ブランド<COOL DIVISION>から実に素晴らしいアーティスト・アルバムが届きましたので、ご案内させていただきます。
Mystic DiversionsはFrancesko、Mari-One、Aidan Zammitという3人を核とする不定形ラウンジ・ユニットで、90年代の末から現在に至るまでに4枚の作品を発表しています。多くの楽曲が『Real Ibiza』や『Café Del Mar』などのコンピレーションにも収録され、ヨーロッパのイビサ~チルアウト系リスナーのあいだでは極めて高い人気を誇るグループです。
9月発売予定のアルバム『wave a little light』が通算5枚目のフル・アルバムとなるわけですが、これが本当にクオリティの高い作品になりました。
「ラウンジ」或いは「チルアウト」というタームを使ってしまうといかにもイージーな感じがしますが、付け焼刃なところは微塵もありません。
アフリカ、ブラジル、ダブ、オリエンタルなど、様々な要素を織り交ぜながら、ある曲はオーガニックでパーソナルに、またある曲は映画のサウンドトラックのような壮大な世界観を描き上げ、はたまた別の曲では90年代以降のクラブ・ミュージック的な感性が発揮されたタイトなトラックを聞かせたり、しかしながらどの曲も一貫してチルでリスニング・フレンドリーなサウンドスケープで、一度聴いたら決して忘れることができません。
胸締め付けるような切ないメロディとさざさみのように心地よい柔らかなグルーヴ感、これは本当に稀有なサウンドであります。
00年代的バレアリック解釈の理想形とでも言いましょうか、<Music For Dreams>あたりのテイストがお好みの方にもレコメンドできるかもしれません。
http://www.myspace.com/mysticdiversions
(N)
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